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一般社団法人 日本管路更生工法品質確保協会 ご挨拶

挑戦の一年に(品質の見える化)

会長 小川健一

新年あけましておめでとうございます。

昨年は、我が国の産業界を揺るがす大きな出来事が二つありました。「働き方改革」と我が国を代表する大企業での「不祥事の連鎖」です。何故、働く人々が正常な判断も出来なくなるほど追い込まれる、利益や効率のためならば不正行為に眼を瞑る組織・社会風土が許されてきたのでしょうか。

世界では、過労死は『KAROSHI』で通じるのだそうです。何故なら、過労死は長時間労働を美徳とする日本でしか起き得ない事象だからだそうです。ワーク・ライフ・バランスの概念の浸透と残業を前提にした労働環境の改善が必要なのだと改めて考えさせられた次第です。

一方、生産現場における無資格検査やデータ改ざんは『Made in Japan』の信頼を大きく損なう結果となっています。我が国の物づくりは高いモラルを持った「現場」が支えて来ました。しかし、今回の不祥事の連鎖は「過度なコスト競争、収益優先の経営が現場に不正を生ませた」との見方もあります。

いずれにしても、これが、今日の我が国の実態だとしたら恥ずかしい限りです。また、我々、更生工法業界にとっても無関係ではないだけに、その先行きを慎重に見守らなければならないと考えています。

ところで、池上彰さんがTVの年末特番で、更生工法の素晴らしさに触れてくれました。管路更生の重要性や必然性についての適切な説明に、まさに我が意を得たりの心境です。

更生工法は、道路下等に敷設された管路施設を供用しながら施工するため、出来上がり形状や強度等は直接確認できません。このため、品確協では発足以来、『見えない管路に見える品質を』をキャッチフレーズに様々な品質確保活動を進めてきました。中でも、品確協が専門知識を有する者として更生工事の監理技術者・主任技術者たる資格を認定する『下水道管路更生管理技士』試験は、平成28年4月の第一回実施以来1500名余りの方々が受験し、業界内に定着してきました。

今後の大きな課題は、検査技術と品質保証体制の確立です。申すまでもなく、更生工法は半製品の材料を現場で化学・水和反応を利用するなどして更生管を構築する技術で、同一の施工環境や現場条件は一つとしてありません。その品質を「見える化」するためには、出来上がり形状や強度等を直接計測する検査技術が必要です。それが発注者の更生工法に対する認識と信頼を向上させることにも繋がると考えます。

更生工法は、すでに30年余の実績を有しています。今後の50年、100年を見据え、今年はこれまで進めてきた求められる品質や施工技術の確保・向上と受発注制度への反映などの議論を、国土交通省を始め関係各機関のお力をお借りしながら、品確協の総力を挙げて取り組み纏める一年にしたいと考えておりますので、会員各位の積極的な参加とご支援をお願い致します。

今年が、会員のみならず、更生工法に携わる全ての方々にとって良い年となるよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

2018年1月
一般社団法人 日本管路更生工法品質確保協会
会長  小川 健一