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一般社団法人 日本管路更生工法品質確保協会 ご挨拶

更生工法の新しい明日のために

会長 小川健一

新年あけましておめでとうございます。

今年のお正月は、巣ごもりで過ごされた方々も多かったのではないでしょうか。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは、これまでの我々の価値観と行動様式を一変させ、在宅勤務の常態化や対人距離の確保等の新しい日常や当たり前を我々に突きつけました。昨年は、アメリカ大統領選挙の年であり、「はやぶさ2」の6年ぶりの帰還、台風が12年ぶりに上陸ゼロなどの話題の多い年でもあったのですが、記憶的には春先の緊急事態宣言以降、「新型コロナウイルス」一色になってしまっているのは私だけでしょうか。

話は変わりますが、昨年末、菅総理は国土強靭化に関する令和3年度からの新たな五か年計画の取りまとめを関係部署に指示しました。基礎インフラである下水道管路の更生工法による老朽化対策も国土強靭化の1つとして論を待たないものであると考えます。しかし、更生工法は、工場二次製品ではあるが半製品の材料を、現場で組み立て加工し完成させる一品受注生産品であり、相応の技術と経験が必要な工法です。そこで、更生管の品質の見える化と更生工事に係る技術者のレベル確保による品質確保の見える化を強力に推進して参ります。先ず品質の見える化については、東京都下水道局と共同研究を進め、対象工法を広げて実証中である「超音波による現場硬化管管内検査手法の開発」を令和3年度中に終了し、採用と制度化に向けて取り組んで参ります。次に技術者レベルの確保については、昨年4月より「下水道管路更生管理技士」の更新基礎講習にオンライン講習を完全導入し、対象者が随時自分の都合に合わせて講習を受け技術レベルを維持できるようシステムを整えました。加えて、各工法協会が行う工法の技術研修にも当該オンライン講習システムを開放しておりますので、まだ利用されてない工法協会におかれては積極的なご活用をお願いします。さらに、今後は資格のあり方や試験の実施方法などについても検証・改善していく予定です。

ところで、更生工法は昭和50年代後半の黎明期からはや40年近くが経過し、基本特許が切れた技術・工法もあります。そして、それらの技術・工法に若干の手を加えて単純リメイクし新技術と称する動きも出てきており、これら技術・工法の蓋然性と整合性を議論し、検討する必要も生じています。然るに、発注者と業界双方ともに、黎明期の管更生を支えた方々の大量リタイアによって技術の空白期が生まれつつあり、過去と未来を繋ぐ人材の育成が急務となっています。当協会は、更生工法全体を発展向上させることを目的として発足した組織であり、これからの活動にはこれらの動きに対応する変革が求められると考えます。

人間は、免疫力を最大限発揮するためには体温を37℃に保つ必要があるそうです。そのためには、足腰を支える強靭な筋力と適度な運動が必要です。当協会も、これからの活動や技術について活発に議論して足腰を鍛え、更生工法を通して社会や人々に貢献して参りたいと考えておりますので、会員各位の積極的な参加とご支援をお願いいたします。

今年が、皆様方にとって幸多い年となるよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

2021年1月
一般社団法人 日本管路更生工法品質確保協会
会長  小川 健一